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雪の祇王寺 2016

2016.01.27

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目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

愛宕念仏寺から愛宕街道を通って祇王寺まで来ました。昨年の秋に嵯峨野のお寺を巡りましたが、ここは訪れる機会がありませんでした。

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祇王寺は、山号を高松山といい、真言宗大覚寺派に属する大覚寺の塔頭寺院です。『平家物語』に登場する白拍子姉妹・祇王と祇女ゆかりの寺として知られています。

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平安時代の末、法然上人の門弟良鎮によって往生院が創建されました。往生院は山上山下にわたって広い寺域を占め、数多くの坊が建ち並んでいたそうです。

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三方院はその支院、祇王寺は境内にある一院だったといいます。(レンズに入った水分が凍ったのか、写真の周辺がボケてしまいました。)

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中世以降往生院は荒廃し、ささやかな尼寺として残りました。

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平清盛の寵愛を失い、尼となった白拍子祇王と、妹の祇女、母の刀自(とじ)らがこの寺こもり尼僧として余生を送ったことにちなんで、祇王寺とよばれるようになりました。

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ここは美しい苔庭で知られていますが、雪景色は珍しいです。

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明治初年に神仏分離令後の廃仏毀釈によって祇王寺は廃寺となりましたが、残された墓と仏像は旧地頭の大覚寺によって保管されました。

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大覚寺門跡の楠玉諦師はこれを惜しみ、再建を計画しました。(境内の東は竹林になっていて、このあたりはちょっとした竹林の散策路です。)

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元京都府知事・北垣国道氏が祇王寺再建の話を聞いて、明治28年(1895)に嵯峨にあった別荘の茶室一棟を寄付して、これが現在の祇王寺の草庵(本堂)です。

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嵯峨の有志や文人画家で儒学者・富岡鉄斎も祇王寺再建に尽力したそうです。

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「歌碑」 平家物語で、祇王が清盛のもとを去るときに襖に書きつけたとされる歌「萌え出づるも枯るるも同じ野辺の草いづれか秋にあはではつべき」が刻まれています。

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散策路は、草庵の前庭(南庭)の周囲を一周します。

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こちらは草庵の控えの間。

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明治35年(1902)大覚寺から、本尊の大日如来像、平清盛、祇王、祇女、刀自、仏御前の木像が祇王寺に遷されました。これらは、草庵の仏間(中央の間)に安置されています。

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草庵の控えの間にある大きな窓は吉野窓で、影が虹の色に見えることから「虹の窓」ともいわれています。

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祇王、祇女の像は鎌倉末期の作で、その時代の特徴的な手法であった水晶の眼が印象的です。

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明治時代に再建された祇王寺でしたが、再び廃れてしまいます。昭和11年(1936)高岡智照が庵主となり、祇王寺を再興しました。(草庵の入り口にある水琴窟。 中央から水が湧き出て、美しい音が響いていました。)

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智照は新橋の人気芸妓で、情夫への義理立てに小指をつめたことで有名になりました。その美貌から、絵葉書のモデルとしても人気を集め海外までました。草庵の前(西)も苔庭になっています。

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23歳のとき映画会社も経営する北浜の相場師と結婚しますが、夫婦仲がうまくいかず2度の自殺未遂を起こします。(最後に、祇王らの墓にお参りするため。もう一度前庭に出ます。)

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そして、海外生活、映画の主演、離婚を経て、医学博士と再婚しますがこれも破たんしてしまいます。その後大阪でバーを経営しながら、自伝などの出版をしました。

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39歳のときに久米寺で得度して、無住の祇王寺の庵主となりました。草庵の西(拝観入口の左)に小さな墓地があります。

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当時の祇王寺は傷ついた女性たちの心の拠り所として話題を集め、瀬戸内寂聴の小説『女徳』のモデルにもなりました。

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「宝筐印塔」 左が祇王、祇女、母刀自の墓、右が平清盛の供養塔で、いずれも鎌倉時代に造られたものです。

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一番右が「智照の墓」 幼くして親に騙されて身売りされ、結婚生活もうまくいかなかった智照でしたが、明治、大正、昭和と生き抜いて平成6年(1994)98歳で亡くなりました。

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墓地から垣根越しに草庵が見えます。

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竹林庭園「祇王の小径」と礼拝堂「竹苑堂」 竹苑堂には本尊の分身を祀ってあり、休憩所や売店も兼ねています。ここではお菓子付きのお抹茶セットも頂けるそうです。

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