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えっ?ここが天龍寺の原点なのか!? 夢窓疎石の寺 / 鎌倉 瑞泉寺

2014.12.20

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京都 天龍寺は、足利尊氏後醍醐天皇の菩提を弔うために、
夢窓疎石を開山として創健されたお寺であります。
やはりその庭園も夢窓疎石が作庭しており、嵐山と亀山の2つの山を借景とした池泉回遊式庭園で日本初の史跡・特別名勝に指定されています。
洗練された日本庭園の最高峰として高い評価を得ているのであります。




天龍寺リサイズ
京都 天龍寺



そんな夢窓疎石が作った庭園を探しました。見つけました。


その庭園は、鎌倉 瑞泉寺にありました。




門1
総門



瑞泉寺は、鎌倉でも奥まったところに有ります。
住宅地の間の細い道を歩いていくと総門に突き当たります。
総門を過ぎ、しばらく歩くと石段があり山門に続き、石段の脇は竹やぶになっており、風情があるのであります。



道
山門に続く石段

門2
山門




山門を抜けると右手側には庫裏があり、左側はちょっとした庭になっています。
瑞泉寺花の寺とも呼ばれていて、花の季節にはこの庭にもきっと花が咲き乱れているのでしょう。




裏庭




左側の庭を抜けると本堂が見えてきます。
本堂の前にも木が生い茂り、全貌が見にくいのであります。土門拳もきっと構図に迷うことでしょう。
本堂を覗くと、本尊の釈迦如来像がひっそりと佇んでいます。




本堂
本堂

本尊
本尊



本堂の左側には地蔵堂があります。 
ここを抜けると、目的の夢窓疎石作った庭を見ることができるのです。




大黒
この向こう側に庭園が




やはり、洗練された心落ち着ける庭が待ち受けているのでしょうか?
有名アーティストデビュー前のデモ盤を聴くような高揚した気分で夢窓疎石が作った庭に臨みます。




しかし、そこにあったのは想像を絶する光景でありました。
そこにあったのは、想像していた心和むような庭ではなく、
荒涼としたまさに荒行の場であったのでありました。




庭1
荒涼とした庭




山を削った垂直な岩盤にいくつもの洞窟が作られており、
洞窟の手前にやはり岩を掘った人工の池があります。
池には二つの橋が架けられていますが、そこから落ちたら最後、
池に満ちているのは水ではなく、塩酸ではないか、という雰囲気を醸し出しています。
もちろん、そこには錦鯉優雅に泳いではいないのであります。




庭2
池に架かる橋



岩壁に掘られた一番大きな洞窟は天女洞という名で、
そこには石で出来た座布団のようなものが見受けられます。




石
洞窟の中には石の座布団が



石の上にも三年、敢えて痔ろうになることも修行の一環だったのでしょうか?
僧侶は岩の穴タイガーマスクは虎の穴ビル・ロビンソンは蛇の穴で修行するのであります。



夢窓疎石は、岩の穴から本堂を眺めていたのでしょう。
決して極楽浄土を見ている気持ちになれるとは思えませんが、痔ろうを抱え、
石の座布団
の上で座禅をする身にとっては、本堂の畳が極楽に思えたのかもしれません。



対岸
岩側から見た本堂



しかし、天龍寺の洗練された庭園瑞泉寺の荒涼とした庭
この違いはなんなんでしょう?
とても同一人物が造った庭とは思えません。


この変貌ぶりは、ザ・ジャムモッズファッションできめ、
パンクロックしていたポール・ウェラー先生が、
ザ・スタイル・カウンシル
でブサイクなオルガン弾きとユニットを組み、
ボーダーのシャツを着てオシャレソウル
路線変更したような激変ぶりです。

しかし、曲調はオシャレになっても「今夜は手首を切ってもいいかい?素敵な保守党の夜だから」なんて歌ってしまう精神性は失われていないのであります。


鎌倉・室町時代のポールも、鎌倉からに上り、当時の洗練された上流人と
カフェ・ブリュ的
なサロンで交流を持ち、オシャレ路線に進むことを決めたのでしょうか?
知る由もありません。



天龍寺の庭園も、瑞泉寺の庭園
鎌倉・室町時代のポール自然対話することにより、造られた庭園なのでしょう。
天龍寺庭園が自然の美しさ・素晴らしさを表現したのに対し、
瑞泉寺の庭園は自然の厳しさビシビシ教えてくれる庭なのでありました。





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