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渡月橋 紅葉 『ツクヨミの物語と朝鮮語の語呂合わせ』

2015.11.30

渡月橋 紅葉 『ツクヨミの物語と朝鮮語の語呂合わせ』 はコメントを受け付けていません。

京都市右京区 渡月橋 
2007年 12月2日 撮影


渡月橋 紅葉2 

渡月橋という名前は亀山上皇(1249-1305)が橋の上を動いていく月を見て「くまなき月の渡るに似る」とおっしゃられたところから名付けられたそうです。
「くまなき(隈無き)」とは「かげりのない」という意味で、満月のようすを表す言葉でもあります。
現代語訳すると「陰りのない満月が橋を渡っているようだ」というような意味でしょうか。

 

渡月橋にちなみ、今日は日本の月の神・ツキヨミが登場する神話についてお話ししたいと思います。


ツキヨミは天照大神に命じられて保食神(うけもちのかみ)を訪ねました。
保食神は口からもどしたものをツクヨミに出してもてなしたので、ツクヨミは「汚らわしい」と怒り、保食神を切り殺してしまいました。
天照大神は月読命が保食神を殺したことを聞いて怒り、日と月とは一日一夜隔て離れて住むようになりました。


保食神の屍体の頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆が生まれ、天熊人が天照大神のもとに届けました。
天照大神は喜んでこれらを田畑の種にしました。(日本書紀)

記紀神話にはいろいろな物語が描かれていますが、月の神・ツクヨミが登場する物語はこの話だけです。

渡月橋 紅葉6

金沢庄三郎氏・田蒙秀氏は、保食神の屍体の各部位とそこから生じたものは朝鮮語で語呂合わせになっていると説かれました。

頭(マラ)→馬(マル)
額(チャ)→栗(チョ)
眼(ヌン)→稗(ヌイ)
腹(ペ)→稲(ピョ)
女陰(ポーティ)→小豆(パト)


友人にこの話をしたところ、次のようなことを言われました。

「頭(マラ)・馬(マル)・額(チャ)・栗(チョ)などは現代朝鮮語。
日本書紀は奈良時代に記されたものなので、現代朝鮮語で語呂合わせになっていると言ってもしかたがない。
古代朝鮮語で語呂合わせになっていなくては意味がない。
しかし古代朝鮮語は文献があまり残っていないためよくわかっていないはずだ。」

なるほど~。友人の言うことには一理あります。

この点、専門家の方々はどのように考えておられるのでしょう?(この説は広く受け入れられて定説となっています。トンデモ説の類ではありません。)

私は「古代朝鮮語の基本的な言葉は、現代の朝鮮語の基本的な言葉とそんなに違っていなかったのではないか」と思います。
(私は朝鮮語はまったくわからないのですが~・・・汗)

たとえば平安時代の和歌などを読んでみると、言葉が昔と今でそんなに変化していないことがわかります。
(奈良時代は万葉仮名を使っており読み方がよくわからない点もあるので、平安時代の和歌と現代語を比較します。)

これやこの 行くも帰るも 分かれては  知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸)



「これ」「この」「行く」「帰る」「分かれ」「知る」「知らぬ」「関」・・・これらの言葉は今でも使いますね。
「逢坂」は地名です。地名は変わることがありますが、「逢坂」の地名は今も残っています。

記紀が編纂された奈良時代には大勢の渡来人が日本にやってきていましたので、このような人々が記紀編纂にかかわっていたのかもしれませんし
朝鮮語のわかる日本人が記紀編纂にかかわっていたのかもしれませんね。

 
渡月橋 紅葉3 

 


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