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 常照寺 2015秋

2015.11.26

 常照寺 2015秋 はコメントを受け付けていません。

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

一昨日の記事で紹介した光悦寺を出た後、常照寺を訪れました。この寺も本阿弥光悦にゆかりがあります。元和元年(1615)本阿弥光悦は、徳川家康から鷹峰の地を拝領して、一門とその家職につながる工匠や商人を引連れて移住してきました。

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元和2年、本阿弥光悦と光瑳の親子は、ここに「法華の鎮所」を建立し、鷹峰で布教していた寂照院日乾上人を招き、日乾上人はその鎮所を「寂光山常照寺」と号しました。(「吉野門」 島原の2代目・吉野太夫の寄進により建立、1917年に再建されました。)

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日乾上人は常照寺に僧侶の学問所「鷹峰檀林」を創設しました。そのため、当時は「常照講寺」とも呼ばれました。檀林とは、僧侶の学舎あるいは教育制度を指し、鷹峰壇林は山城六壇林の一つといわれました。

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「帯塚」 昭和44年(1969)に女性の心の象徴の帯に感謝し祈りを捧げる帯塚が在京の著名人の発起によ って建立されました。作庭は中根金作氏で、苔により鷹峰三山を表現したそうです。

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本堂 かっての講堂を改築したもので、本尊として十界大曼茶羅を安置しています。

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拝観受付をすますと、最初に書院に行くようになっています。本堂と書院の間にある「霊鷲(りょうじゅ)の庭」 釈迦が説法を説いた霊鷲山の山頂にあるという設定です。

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鷹峰檀林の数万坪の境内には、講堂、衆妙堂、玄義寮、妙見堂など30余棟の堂宇が並び、数百人の学僧が集い、鷹峰一帯の中心的なアカデミーともいえる場所でした。

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檀林の学僧は13年以上も入寮して、学業をはじめとして様々な教育を受けました。檀林は明治5年(1873)まで続きます。(本堂の左手に庭園の入口があります。)

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一番奥にある「鬼子母尊神堂」 かっての悪鬼も、今は子育て、子授けの守護神です。

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「常冨(つねみ)大菩薩殿」 江戸時代の享保年間に、学寮でしばしば不思議なことがおこりました。学頭の日善が常人と違うと噂されていた智湧という学僧の部屋を覗くと、白狐が一心に書を読んでいたそうです。

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姿を見られた智湧はやむなく寺を去り、摂津の妙見山で修行を行い、常富大菩薩となったとされます。智湧が去る際に書き残した道切証文と起請文の末文には爪の印があり、霊宝として寺に保存されているそうです。

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お堂の前にお茶席が出ていました。 *記事の最後にある「お願い」をよろしく。

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ここから北に行くと「白馬池」への門があり、門をくぐって谷に下ります。

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かってこの池に仙人が住んでいて、白馬で往来したという伝説があります。

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平成21年秋に伝承の沼池を復興して、顕彰碑を建て一字一石法華経を埋めたそうです。池の周囲には桜も植えられています。

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「白馬観音像」 白馬にまたがる仙人を観音像として勧請して、手には妙法蓮華経八之巻を持っています。

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もう一度境内に戻って順路に沿って東に行くと、茶室の「聚楽亭」があります。

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ここは本堂の裏手にあたります。

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ところで、山門を寄進した吉野太夫は、西国の武士の娘として育ちましたが、故あって島原の名妓となりました。(散策路はさらに東に続きます。)

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遊女としての最上位にあっただけではなく教養が高く、詩歌、管弦、 茶の湯、香道の諸芸に秀で、当時上流階級の社交場の花とうたわれました。

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京の町衆の代表的な文化人であった灰屋紹益と吉野大夫のロマンスは名高く、紹益は後の関白、近衛信尋と争い身請けし妻としました。(茶席「遺芳庵」)

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「吉野窓」 吉野太夫が好んだ円窓で、下の部分が直線に切られているのは、まだ悟りに至らない不完全な円を表しているとされます。吉野太夫が自らを戒めて円を欠いたともいいます。

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しかしながら、吉野は寛永20年38歳の若さで亡くなり、縁のあるこの寺に葬られました。(吉野大夫の墓)

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墓地の中央に「開山堂」があり、日乾上人の五輪塔のお墓がまつられています。 ケヤキの扉には珍しい形の五七の桐か彫刻されています。

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「吉野太夫と紹益の比翼塚と歌碑」が昭和46年(1971)に歌舞伎俳優の片岡仁左衛門丈らによって建てられました。 「比翼塚」とは、愛し合って死んだ男女や心中した男女、仲のよかった夫婦を一緒に葬った塚のことだそうです。

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紹益が吉野を葬ったときに詠んだ歌 「都をば 花なき里となしにけり 吉野を死出の 山にうつして」

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吉野太夫をしのんで、毎年4月第3日曜日に花供養が行われます。源光庵から常照寺本堂まで島原の太夫道中があり、太夫献茶や太夫墓前祭、太夫による野点が行われます。

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