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西関東ドライブ(前) 塩船観音寺,吹上しょうぶ公園,栃本関所跡

2015.08.26

西関東ドライブ(前) 塩船観音寺,吹上しょうぶ公園,栃本関所跡 はコメントを受け付けていません。

旅行日:平成27年6月11日①
 関東甲信越地方は6月8日に梅雨したとみられるという報道がありました。これから9月末まで梅雨,猛暑,世間の夏休み,颱風という旅行不適期が続き,憂鬱です。
 しかし,6月は初夏の花が咲く時期にあたっています。理由づけとしては弱いですが,私としては何かと理由をつけてどこかへ行きたいのです。
 雨の降らなさそうな日を選んで,秩父山地を目指しました。

 6時に出発し,相模川の右岸道路を北上します。町田街道から高尾,日の出町を抜け,青梅へ。ラッシュ時で交通量が多かったものの,渋滞はありませんでした。しかし,プランニングが甘いために遠回りになった箇所もあり,青梅の街に入ったときには8時になっていました。
 最初に訪れたのは塩船観音寺。早い時間ゆえ,駐車場にはクルマが一台しかいません。
 仁王門は茅葺屋根で,室町時代後期の建立。
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 塩船観音寺は都内でも屈指の古刹で,創建は大化年間(645~650)とされます。平安時代に安然和尚が12坊を建てて以来,興隆を極めました。

 そんな知識がなくとも,参道脇に聳えるスギの巨木を見上げれば,ただならぬ寺院だと教えてくれます。
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 塩船観音といえば5月のツツジで知られますが,すでに6月に入って,花期は終わっています。しかし,谷奥の斜面三方が丸く刈り込まれたツツジに囲まれており,圧巻です。
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 縦横五間ずつの正方形をした本堂も室町時代後期の建立とされます。
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 こちらは本堂脇の薬師堂。安土桃山時代のものとされます。新緑が鮮やかなので,紅葉も楽しめそうです。
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 境内は霞丘陵に抱かれ,丘陵を生かした自然公園が隣接しています。ヤト地形が残りますが,水田はありませんでした。
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 このヤトの観音側はアジサイの名所です。
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 クルマで少々移動し,吹上しょうぶ公園へ。入園料(200円)の他に駐車料金(400円)が掛かりましたが,JR青梅線の東青梅駅から15分ほどで歩いてくることもできるそうです。
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 吹上しょうぶ公園はヤトの保全のため,公園として整備されたもので,6月中は「吹上花しょうぶまつり」が開かれています。
 せっかくなら水田にして保全して欲しいと思わなくもないですが,ヤト一面にハナショウブが広がる光景は見事です。木道がめぐらされ,花の間を辿ることができます。
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 園内のハナショウブは約10万本に及ぶそうですが,その種類の多さにも驚かされました。ハナショウブの栽培は江戸時代に盛んになり,様々な品種が生み出される結果となりました。
 ハナショウブ,アヤメ,カキツバタの見分け方も掲示されていました。葉の形や育つ環境が異なるのだそうですが,生えているのを見ても,そこまで明瞭な区分があるようには見えません。園内のは全てハナショウブでいいのだろうか…。
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 一面紫色の中で異彩を放つのが,赤系のタチアオイ。これも初夏の花です。
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 豊岡街道で青梅の大きな扇状地を下り,埼玉県に入ります。金子駅のところを折れ,飯能市街を抜け,国道299号で秩父に向かいます。高麗川をさかのぼる緩やかな登りで,最後は長い正丸トンネルを抜けて秩父地方へ下ります。
 秩父市街で適当に昼食を摂り,引き続き299号を小鹿野町へ。長野県に続く道ですが,交通量は僅か。

 国道を北へ外れ,合角ダムを訪問。秩父地方には4つのダムカード配布ダムがありますが,ここだけ未訪でした。ダム湖の大部分は小鹿野町に属しますが,堤体は秩父市(旧吉田町)にあります。なお,「合角」は「かっかく」と訓みます。
 平成15年完成の比較的新しいダムです。
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 堤上からの眺望はこんな感じ。
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 貯水率はやや下がっていましたが,多雨期を前に容量に余裕を持たせているのかも知れません。合角ダムは洪水期と非洪水期用の2つの常用洪水吐を設けているそうです。
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 吉田川を(平成の)名水百選の毘沙門水まで遡り,引き返しました。
 毘沙門水は水汲み場として整備がされすぎていて,湧き出している様子が見られなかったのは残念でした。
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 主要地方道37号を三峰口へ南下します。
 かつての両神村(現在は小鹿野町のうち)では,道沿いに擬洋風建築を見つけて停車。

 この建物は大正関東地震が起きた大正12年(1923)に建てられた旧近藤酒造です。木造の洋館に並ぶ鉄筋コンクリート造りの塔屋がアクセントになっています。
 近藤酒造は宝暦2年(1752)創業の歴史ある酒造でしたが,後継者がおらず,閉鎖されてしまいました。この建築も解体されるところでしたが,地元のワイン醸造会社に買い取られ,命脈を保ちました。なお,南側が破損し,ブルーシートが掛けられていました。昨年の大雪の影響でしょうか。
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 峠を越え,荒川上流の谷を辿る国道140号に合流。
 この国道は旧大滝村で3つのルートに分かれます。
(1) 荒川の谷をゆく古くからの秩父往還
(2) (1)が狭隘なために森林鉄道の廃線跡を流用した別ルート
(3) 滝沢ダム建設のため,支流の中津川沿いに整備された高規格な大滝道路
 の3つで,私は(2)と(3)を通ったことがありますが,(1)はまだです。

 大滝温泉のところで(3)を分かち,二瀬ダムへ。かつては交互通行の狭いトンネルがありましたが,現在は二車線になっています。
 ダムを過ぎると(1)と(2)が分岐します。(2)は荒川の水面に近いルートを採りますが,目指す(1)は急坂で谷の中腹まで登って行きます。道幅も狭隘です。
 斜面に植えられていたスギを皆伐している一画がありました。傾斜がきついので,スリルがあります。
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 麻生,寺井,上中尾と小さな集落を過ぎ,しばらく進むと,森が切れて景色が開けました。谷にへばりつくように建てられ家がひしめき合い,その下部には僅かながら耕地が拓かれています。前後の区間に較べれば多少傾斜が緩やかとはいえ,険しく厳しい集落立地に変わりはありません。
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 この栃本という集落には関所がありました。
 武蔵国から荒川を遡り,雁坂峠を越えて甲斐国へと到るルートは,遺跡の出土品などによって,古代から交易があったことが知られます。
 戦国時代には甲斐の武田氏と関東の上杉氏,小田原北条氏が国境を接し,戦いの舞台になったこともありました。
 栃本に関所を設けたのは武田氏とされ,兵站や金山の管理といった役割を持っていました。慶長19年(1614)には江戸幕府によって武田氏遺臣の大村氏が番士に任じられ,明治初期まで世襲して関所の管理にあたりました。
 天保15年(1844)に建てられた関所の役宅が現存しています。ただし,2階部分はのちの増築だそうです。
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 国道であることを忘れそうな狭路は栃本の先で一気に谷底に下り,(2),(3)の道と合流。
 道路は合流しますが,荒川は二手に分かれ,入川と滝川として山深くへ入り込んでいます。
 国道は滝川沿いに限界まで高度を稼ぎ,最後はセミループを経て一般道では最長となる長さ6625メートルの雁坂トンネルに進入します。

 セミループ手前の豆焼橋手前にパーキングスペースがあり,小休止に充てました。標高は約1,000メートルに達していて,やや気温が低いのを感じます。
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 雁坂トンネルは山梨県側に料金所があり,普通車の料金は730円掛かりますが,今年は7月1日から11月30日まで無料開放されるそうです。
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個人的に今興味があるのは戦前、戦中の数少ない遺跡などが見たいと思います。そういうスポットでおすすめとろこなんていうのがあれば情報交換とかもしたいですね。そういう意味でもコメントなども随時受け付けています。村崎一徳と一緒に地方のマイナーなスポットを盛り上げましょうww
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